かじおのやじ

地震カミナリ家事親父。こだわりのない日々の生活をつづります。

今人

“想像”してごごらん。
もしも、まわりが見えなかったら。
朝、目をさました時からまっくら。
ふとんから出て朝ごはんを食べにいくのもひと苦労かな。
 
でも、朝ごはんのいいにおいはするし、家族の楽しい話し声はきこえる。1日のはじまりのウキウキはかわらないね。
 
“想像”してごごらん。
もしも、においがわからなかったら。
給食のフワフワただようおいしそうなにおいがわからない。
給食のウキウキがちょっとへるかな?
でも、ともだちは楽しい笑顔だし、おしゃべりは楽しい。
やっぱり給食は大好きだね。
 
“想像”してごらん。
もしも、耳がきこえなかったら。
WiiやDSをやるときにドキドキな音楽が聞こえないと、すぐにやられちゃうかな。
でも、マリオは飛んだり、走ったりするから、どんなむずかしい面もクリアできるね。
 
目が見えなかったり、においがわからなかったり、耳がきこえなかったり。会ったことがないかもしれないけど、いろんな友だちが、たのしく生活してる。
 
でもね、となりのつくえの子やクラスの大好きな子が、見たり、聞いたり、におったり、感じたりしてるのは、君とおんなじことなのかな?ホントはわからないよね。友だちのことをいろいろ“想像”すること。
それが思いやり。
 
クラスにこまってる子はいないかな。
みんなと同じようにできなくて、こまってる子。
こまってるのに言えない子。
仲良くしたいのに、つたえられない子。
そんな子のことを考えてみて。
そんな子がいたら、どうしたらいいだろう。
     
声をかけてほしい。
     
話をゆっくり聞いてほしい。
     
仲間に入れてほしい。
     
友だちのことを“想像”できる子は日本一の小学生だよ。
 
世の中にはいろんな病気でこまってる子がたくさんいます。
がんばってる子がたくさんいます。
自分ではどうしようもなくボーッとして、ものが考えられなくなったり、うまくおしゃべりができなくなってしまう子がいます。くすりをたくさん飲んで、小さな頃から病院にかよって、注射をがんばって、そして楽しく学校に通う子がいます。みんなと同じことがしたいのに、うまくできない子がいます。
 
そんな子のことを“想像”してほしい。
ちゅうしゃのいたさや学校を休むさびしさ、友だちとあそべないくやしさを、“想像”してほしい。
 
小学生は楽しく学校にかよってほしい。
 
おいしく給食を食べてほしい。
 
昼休みは好きにあそんでほしい。
 
そうじはふざけてもいい。
 
べんきょうはボチボチでいい。
 
先生はこわくても、ホントは優しくいてほしい。
 
お父さんも、お母さんも、おじいちゃんも、おばあちゃんも、みんなムリせず、わらってほしい。
 
そして、君たちは、友だちのことを“想像”できるりっぱな小学生になってほしい。
 
きっとできるはずだよ